1967-06-02 第55回国会 衆議院 文教委員会 第12号
もはや建築は、新しい芸術様式として世界的に独立した様式であります。これは常識であります。こういう点についても、もう一度御検討を願いたいと思います。 それからもう一つ、最近の新しい芸術部門でデザインという部門ですね。このデザインというものは、特に芸術の大衆化というものをねらいとしてあらゆる面に進展しておりますが、このデザインというものをあなたは芸術とお考えになるかどうか。
もはや建築は、新しい芸術様式として世界的に独立した様式であります。これは常識であります。こういう点についても、もう一度御検討を願いたいと思います。 それからもう一つ、最近の新しい芸術部門でデザインという部門ですね。このデザインというものは、特に芸術の大衆化というものをねらいとしてあらゆる面に進展しておりますが、このデザインというものをあなたは芸術とお考えになるかどうか。
遠くはギリシャ、近くは西域、インド風の局部的エレメントを統括して、一つのまとまつたあの端麗な芸術様式を生み出したものは、結局唐の初めの豊かな生活感情のうちにはぐくまれた斬新な芸術的官能にほかなりませんが、聖徳太子出現ごろから民族的自覚の域に入つたわれわれの祖先は、あたかも国民感情が最も高揚し、国力も最も充実した時期に、世界文明の梓を集めたこの壁画を残したのであります。
遠くはギリシャ、近くは西域、インド風の局部的エレメントを統轄して、一つのまとまつたあの端麗な芸術様式を生み出したものは、結局唐の初めのゆたかな生活感情のうちに、はぐくまれた斬新な芸術的官能にほかなりませんが、聖徳太子出現ごろから民族的自覚の域に入つたわれわれの祖先は、あたかも国民感情が最も高揚し、国力も最も充実した時期に、世界文明の粹を集めたこの壁画を残したのであります。